子どもが安心できる放課後クラブとは

2025年1月14日

放課後クラブ指導員研修@大府

 

2024年10月22日(火)大府市役所で放課後クラブの指導員の皆さんへの研修を行いました。「放課後クラブ」は、放課後の子どもたちが安心できる居場所であるはずが、「親のために子どもが居させられる場所」になっている傾向があります。
支援が必要な子どもも、そうでなく子も、皆一緒に詰め込まれ、少ない指導員のもとで過ごします。
子どもたちも指導員の方々もイライラしてしまいがちな環境にあるのが現状です。

子どもたちが安心して過ごせる場所へ

 

子どもたちは、学校で叱られないように、仲間外れにされないように、ノリの悪い子と思われ「陰キャ」のレッテルを貼られないように日々気を遣って過ごしています。授業が終わり開放された放課後は、発散の場所でもあります。それなのに、狭い空間でまた大勢で過ごさなければならないのですから、指導員の方が怒りたくなる場面も多いことでしょう。
でも、そこでまた怒られたらイライラが増幅してしまうかもしれません。まずは、
一旦、体を動かすような活動をしたり、話を聴いてあげたりして、息抜きをさせてあげることも大切です。

口害(こうがい)を吐かず、まずは、自分自身が穏やかに

自分がイライラしていると、どうしても子どもたちに対して「言うべきこと」ではなく「言いたいこと」をぶつけてしまいがちです。
私は何十年も前、ある教育評論家の先生から家庭教育を学んだ際「あんたたち
口害をいっぱい吐いているんじゃない?子どものためじゃなくて自分がイラっとして言う言葉は、みんな口の害『こうがい』だからね。公害はからだを蝕むけれど口害は心を蝕むんだからね」と言われました。
よく考えずつい出てしまう口害をなくし、子どもが起こした良くない行動の背景を考え、指導員同士で話し合ってみることです。一人で頑張らずチームで協力しましょう。
放課後クラブはしつけの場所でも教育の場所でもありません。”安心できる居場所”であってほしいと思います。