一人で頑張りすぎていませんか?
「よい親でいなくては…」「良い子に育てなくては…」
仕事も家事も育児も全て100点満点なんて無理ですよ。
余裕がなくなると、ついイライラして自分の感情を子どもに向けてしまいがち。
「何回言ったらわかるの?!」って何を期待して言っていますか?
もしお子さんが「あと2回くらい言って貰えばわかるかも…」なんて答えたりしたら怒り爆発ですよね。
それは、言うことを聞いてくれない子どもに、自分の感情をぶつけているだけなのではないでしょうか?
どうすれば望ましくない行動が改善されるかを考えて発した言葉ではなく、自分の感情をぶつけただけの言葉は「口害(こうがい)」です。それで反抗的になる子もいますが、良い子ほど、「親の期待に応えよう!」と親が描く良い子のイメージを生かされてしまいます。やがて疲弊して心が病んでしまうかもしれません。
まずは、自分の気持ちを受け止めてくれる人に話を聴いて貰いましょう。相談やアドバイスを求めるのではなく「ねえ、愚痴きいてくれる?」と前置きして話を聴いてもらうのです。とかく人は(特に夫は)相談されると正しい答えを出さなければと思って、あれこれアドバイスをしてきます。でも、愚痴なら自分とは関係ないと気楽に聞き流しやすくなります。そして、「大変だね」「よく頑張ってるね」などと言ってもらえたら、スッキリしませんか?
くれぐれも話す相手を間違えないように。
そして、お子さんの話も同じように、あなたの訊きたいことではなく、お子さんが言いたいことや、お子さんの気持ちを受け止めるつもりで聴いてみましょう。
イライラ回避のコミュニケーション
- 感情をそのまま子どもにぶつけない
- 否定的な言葉を肯定的な言葉に換える。「ダメ」「違う」「そうじゃない」「なんでできないの?」→「〇〇してみたら?」できた時に「いいね」「そうそう」など
- 心の言葉を伝える。「ママ嬉しいな」など
- イラっとしたら一呼吸おいてから話す。どういえば、子どもの悪い行動をよい行動に換えられるかを考える。
- 怒りが爆発したらクールダウン(私はよく「ちょっとトイレ」と言ってその場を離れるようにしていました)
褒め方・叱り方
褒めるとは、望ましい行動を増やし、自分自身を肯定るする心を育てることです。努力を褒めれば、自信になりやる気になります。
叱るとは、望ましくない行動や言動を改善させること。向上心を起こさせることです。
人格を否定しないで、努力を認めてあげましょう。
たとえまだ結果が出ていなくても、努力をしていること、努力しようとしていることに目を向け、スモールステップで褒めていけば、その都度、快感ホルモン「ドーパミン」が放出されます。ドーパミンは依存性があるので、「また褒められたい」とやる気につながります。
誰だって認めてほしいのです。頑張っている自分を認め、穏やかな心でお子さんの良いところに目を向け、その都度言葉にしてあげてみてはいかがですか?
(2024年11月19日 常滑市家庭教育学級講演会より)